あのとき見た電車

車両基地公開とかのイベント時に親子連れがワ~ッっと楽しそうにしているのを見ると、思えば自分は未就学児の頃に見た電車の記憶がほとんど無いなぁ、なんてふと感傷に浸ります。
かろうじて小学生の頃に見た485系のしらさぎとか、犬山で寝てる名鉄いもむしとか…それくらいは結構鮮明に覚えてるんですけど、いかんせんそれ以上前となると全然ダメ。親が興味無いもんであんまりそういうところに連れていってもらえなかったってのもあるんでしょうが……。
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みんな、大人になったら忘れちゃうもんなんですかね。

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プレハブと歩むレール輸送

10月末から11月の頭にかけて、JR東日本のロングレール輸送用気動車キヤE195系が日本車輌から出場。2日に分けて西浜松まで輸送されたのち、西浜松からは編成を組んで宮城県は小牛田まで遥々輸送されました。
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初日の8両分の輸送は牽引機の後ろに中間車がきていたので、なんだかこういう貨車を引っ張ってる貨物列車のような。

最後尾の先頭車には、試運転の際に係員の方々が乗り込むであろうユニットハウスが積載されておりました。
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室外には可搬型発電機も備え付けられており、やはりこの中でデータ採取などが行われるものかと思われます。居住性は…どうなんでしょう?


ここで思い出されるのはJR東海のキヤ97系200番台が登場した際も、同じような措置が取られていたこと。
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9年前の6月、尾張一宮の側線にて夜を待つロンキヤ。まだ見慣れない車両が停まっているのが目に入り、帰り際に途中下車したのを覚えています。調べてみると2008年3月に日本車輌を出場し同年7月に運用を開始したとあるので、試運転も仕上げの段階に入っていた頃でしょうか。
蛇足ながら、今では立派な駅ビルの立っているこの場所もまだ旧駅舎が解体されて更地になっている時期で、すっきりとした背景にECCの看板がよく映えていました(苦笑

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最後尾にはやっぱりプレハブ。今回キヤE195に載っていたユニットハウスよりもシンプルな、いかにもコンテナハウスといった感じのものが2個積載されており、間にはエアコンの室外機も。連結部付近にある黄色い箱のようなものが発電機でしょうか。
しかしまぁ十ウン年前の300万画素のコンデジで必死こいて撮っていたのでドット落ちが酷いったらもう……

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焦点距離がまったく違うのであまり対照的ではないですが、両車の比較をば。基本的な構造は共通化されているようで、目に見えて分かる差異といえば塗装パターンくらいですが、細かいところまで目を向けるとライトがLEDになっていたり、前面上部にツノのような作業灯?が増設されていたり……JR東海で実際に使用した上での更なる改良が行われた感じですかね。寒冷地向けの車両になるので、そういった面でも何か新要素があるのかも知れません。


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機関車や貨車の老朽化はもとより、同じ仕様の車両が別の会社に採用されるあたり作業効率が上がった点が非常に評価されているのであろうとは邪推しますが、これまでの作業方式が使用機材ごと一気に転換されてゆくのを目の当たりにするのは時代の節目に立ち会っているようで何とも言えない不思議な気持ちになりますね。このまま全国的にロンキヤが使用される流れになってゆくのだろうか、そしてロンキヤが将来的に老朽化した時、今度はまた別の方式が取られるようになるのだろうか……そんなことを思い耽ってしまいます。

札幌と音威子府と山線と (2/3)

前回の続き。

ホテルへの早めのチェックインを済ませてしばし休憩していると、札幌在住の知り合いの方から連絡が。「こちらにいらしているならせっかくですし夕食でもご一緒にいかがですか」とのお誘いでした。ちょうど日も沈みかけた頃、そういえばこっちに着いてからろくに食事とってなかったな…と、喜んで札幌駅へ。
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駅地下でスープカレー。人気店のようで少々並びましたが、これは待ってでも食べる価値ありでした

晩餐をいただきながら雑談。
「明日はどんなご予定で?」
「せっかくなんでラッセルでも撮りに行こうかと…」
「え、それ自分もついて行っていいですか?」
……思いのほか割と軽い感じで、心強い助っ人ができました。


翌日早朝。
まだ真っ暗な中、あらかじめ前夜に借りておいたレンタカーで出発。途中で知人と合流し、ひたすら道央道を東へ。
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どこかのPAにて。時折視界の悪くなる真っ白な道をおそるおそる運転すること2時間、だいぶ明るくなってきました。
途中の士別までは高速が通っていますが、それより先は下道。道のりはまだまだ長いです。ただ、普段ケチってカプセルホテルに連泊するところを今回はちゃんとしたホテルを取っていただけあり、ライフポイントにも余裕があったのが幸いでした。

士別から更に1時間半ほどかけ、宗谷ラッセルの撮影ではメッカとなっている(?)音威子府に到着しました。
時刻は10時になろうとしているところ。狙いの雪372レは既に稚内を出て南下しているはずなので、とりあえずぶつかりそうなところまでもう少し北上してみることに。音威子府まではまだ平地という雰囲気がありましたが、この先はつづら折りの続く山道へ。ガードレールはあれど眼下には天塩川が流れており、これまで以上にハンドルを握る腕が緊張します。
天塩中川を越え、歌内に到着しようとする辺りでタイムリミット。ちょうどこの辺りに撮影地があるようだったので、そこで待つことにしました。線路沿いには既に15人ほどの同業の方が構えられており、挨拶を交わしながら空いているところに腰を据えます。

数分後。
ホイッスルの音が聞こえ、DE15がやってきました。
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あまり雪は跳ね飛ばしていないものの、ウイングを開き雪煙を上げながらの通過に一同大興奮。
遠路はるばる来た甲斐がありました。


撮影後は天塩中川へ。ここでスーパー宗谷1号と待ち合わせするようで、しばらく停車します。
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宗谷の方も雪は少なめだったのか、車体もそれほど白くなっておらず。
せっかくなのでいろいろ観察したり、記念写真を撮ったり。改めてじっくり見てみて気付いたのですが、旋回窓や前照灯の円形、ウイングの四角形、鼻先の三角形…と、いろんな図形が組み合わさっていて面白いですね。


さて、スーパー宗谷が来ないうちに先回り。時間はあったのでgoogleマップとにらめっこしながら沿線を走っていると、良い感じのストレートを発見したのでそこで待つことに。
はて、それにしても停まっている車の割にやけに人数が多い気が…と思ったんですが、どうやら沿線の民宿が主催する撮影ツアーの皆様だったようです。冬の北海道の山中なんてなかなか気軽に来られる場所でもないですし、運転が不慣れだと追っかけも難しい…というわけで、最近はラッセル目当ての宿泊客を車に乗せてそのまま撮影地へ案内するようなサービスも増えてきてるみたいですね。なるほどこの日も学生さんが主な利用客らしく、先ほどの歌内の撮影地に比べると若干平均年齢低めといった感じでした。
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そうこうしているうちに、スーパー宗谷が通過。
この列車が天塩中川で雪372レと交換することになるので、もうしばし待ちます。

遥か彼方に見える踏切の警報音が聞こえ始め、ゆっくりと通過。
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流れる雲に合わせて明暗を繰り返し、結果この日撮った走行写真では唯一の晴れカットとなりました。


通過と同時にわちゃわちゃと撤収、車に乗り込み追っかけを始める一同。運よく先ほどのツアー客を乗せたワンボックスの後ろにつけたので「このままついて行けばある程度安定した撮影地に辿り着けるだろう」と考えてしまったのが愚かで浅はかでした。そりゃあもう現地の方の運転についていけるはずもなく、何より定員ギッチリの四駆車に比べてこちらは軽。あまりの性能差でさすがに事故っても大迷惑なので安全第一での運転を優先し、他の追っかけ車に進路を譲りながら落ち着いて追っかけ。なんやかんやで天塩川を挟んでラッセルと並走できたのが良い思い出になりました。

音威子府通過の時点でギリギリ先行。朝方この辺りを通った時はかなりの降雪だったので、線路上にもそこそこ降り積もっているだろう…そんな淡い期待を抱きつつ、スキー場下の有名なアウトカーブへ。
続々と到着する追っかけ組、そして黒煙を上げながらやってくるDE15……
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豪快に、とまではいかないものの、予想通りこの日一番の掻き具合を見せてくれました。


さて、この先はもうほとんどラッセルの停車も無く、何回も撮れるような追っかけもできないためまったり南下していきます。美深~初野の開けた場所で流し撮りするもうまいこといかず、最後は日進~北星の有名な橋へ。既に車が何台も停まっており、巡回中のお巡りさんもいらっしゃいました。
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割とフレンドリーな方だったので毎日いらしてるんですか?と尋ねると、「時間のある時は出来るだけ来るようにしてます。皆さんに気分良く撮って帰ってもらいたいですから(笑)」との返答。大勢集まる場所にこういった指揮のとれる方に居ていただけるのは安心しますね。

おそらく他の皆さんも一日の〆に選んでいるであろう場所なだけあって、この後はもう撤収するだけなのでわりかしまったりモードで待機。ただし、ラッセルがやってくる方向はカーブの先が木々で隠れており、踏切も無し。更に依然として降り続ける大粒の雪が周りの音をかき消しているので、いつやってくるのかまったく分からないのが難点。もう間もなく通過か、という頃に誰もが口を閉ざして線路の先を見つめ続けていると、赤い車体が見えるのと同時に叫び声が。
「皆さーーーん!!来ましたよーー!!!!」
声の主は先ほどのお巡りさん。あまりの唐突な接近アナウンスに、緊張の糸をぶった切られました(笑)
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モノクロの世界の中、名寄へ向けラストスパートを攻めるラッセル。力強いディーゼルエンジンのDE15ですが、ここまで姿が見えていてもほとんど音が聞こえません。牡丹雪も相まって、なんとも神秘的な光景でした。

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引きでもう一発。
積もったばかりの雪に綺麗な曲線を描かせ、液体を操るかのように滑らかに撥ねてゆく。正面がちの姿ばかり撮っていたので、最後の最後で新しい一面を収められました。毎シーズン何度も通ってる人が取り憑かれるのも分かる気がします。


視界から薄れてゆくDE15を見送り、ひとまず小休止。撤収を始める同業者さん方やお巡りさんと挨拶を交わしながら、やっと一息つけました。
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橋の上から天塩川を眺める。
運転に集中してあまり景色とか見てませんでしたが…なんかとんでもないとこまで来ちゃったなぁ…


ほとんど何も飲まず食わずだったので、名寄の市街でセイコーマートに立ち寄って昼食。安くて美味しい総菜がたくさん置いてあるのは魅力的ですね。近所にも一軒欲しいもんです。
あとはもう札幌に帰るだけ…なんですが、せっかくここまで来たので帰り際に別のラッセルも見ていくことにしました。
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旭川→名寄で運転される雪351レ。和寒辺りでちょうどすれ違うかたちに。鉄道利用でも旭川近辺なら比較的撮影しやすいこの列車ですが、さすがにここまで来ると露出が限界ですね。
余談ですが、ここで満を持して道の脇の吹き溜まりに身体持っていかれました。積雪の下に枯草の空間があったようで、いろんな意味で落とし穴になっていたようです。皆さんもお気を付けください…


最後に「石北ラッセル」こと、雪551レを愛別駅で。
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雪351レと30分差で旭川を発車し、石北方面へ向かうこの列車もなんとか収められました。
この日の担当はノロッコ色の1533号機。宗谷ラッセルと違ってこちらは基本的に複線型のラッセルが充当されており、場所によっては雪351レとの掛け持ちも可能なようです。もっとも、シーズンによってはこちらも露出の条件がかなり厳しいですが…。

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離合するオホーツクとの待ち合わせを済ませ、遠軽方面へと姿を消していきました。


ノロノロの道央道を2時間半ほど掛け札幌へ帰還。この日の全ての行程を無事に終えることが出来ました。
真冬の道北ということで敬遠しがちだった宗谷ラッセル。蓋を開けてみれば運転には気を遣えど、寒さがまったく気にならないほどの熱い光景続きで大興奮でした。それでもやっぱり無事に帰ってこられたのが一番の感動で、この日のホテルの布団はいつにも増して居心地が良かった気がしました…(苦笑)
北の大地の鉄路を守るラッセル車の勇姿も、新型保線車や宗谷本線の減便などで長らくは続かないものかと思われますが、その日が来るまで人々を支え続けてもらいたいものですね。


もうちょい続きます。

帰国子女 更にその後

3月に新木場送りになった500形ですが、ついに修繕を終えて中野の車両基地へと二度目の帰路に就きました。
今回もまた目撃情報からのスクランブルだったわけですが、翌日は朝から予定があったのでどうしよう…と悩んだ末にヤケクソ特攻。行かずに後悔より行って後悔、せっかくこれまでの2度の陸送も見ることが出来ていたので、やはり最後も見届けることに。
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未明、新木場CRから顔を出した500形。
あれほどまでに薄汚れていた車体は光を弾くほどに綺麗になっており、少し前まで落書きされていただなんて言われても信じられないくらいでした。


道路に出た500形は、以前中野から行われた陸送の経路を戻ってゆきます。
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丁寧に養生はなされていたものの、特徴的な鍵穴型のライトケースやサインウェーブが見てとれ、それが紛れもなく500形であるということを物語っていました。完全な姿はお披露目の日までお楽しみに、ということですね……。


無事に中野に到着した500形、クレーンによって久方ぶりに線路に戻ることが出来たようです。今度この車両の話題を聞くのは報道公開の時なのでしょうが、間近でまた会える日を楽しみにしつつ、このプロジェクトが成功するよう陰ながら応援したいと思います。

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バックに積乱雲がブワァーーー!!なってるようなのを期待したものの……
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なかなかそう簡単にはいきませんね。なんだか秋みたいな。
白地が多くなった分ちょっと目立たなくなったかなとは思いますが、それでも青に赤はよく映えます。
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悪いことしない程度にやりたい放題しながら、愛知の端っこで細々と暮らしてます。

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